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小水力発電 VORTEX



環境に配慮した小水力発電システム 「VORTEX」(GWVPP)
・低落差(0.7m~2.0m)、小流量(0.05m3/s~20m3/s)で発電し­ます。
・自然な渦の力で水を曝気し、水棲生物の生命活動を促進します。
パイロット版テクニカルデータ
 落差 1.5m、流量 0.9m3/s、最大電気出力 10kW、平均年間発電量 65,000kWh。

2010-04-06 19:07:54 | MAトラスト株式会社 浅野真社長日記

命だけは平等だ(その2)

癌や腫瘍の治療には、外科的治療法(外科で切除すること)、化学的療法(抗がん剤)、放射線療法の
3つが主な治療法で、これに最近、免疫療法というのが加わってきました。
そこで、現在、注目されている放射線療法の一つである、粒子線治療について知識を
整理してみようと思います。(以下では癌と腫瘍は、面倒なので「癌」と統一して書きます。)

粒子線治療って何?
これまで癌治療には、主にエックス線、ガンマ線、電子線などが使われて来たことは
ご存じの方も多いはずです。
最近、エックス線やガンマ線などとは異なる性質を持つ粒子線治療が脚光を浴びています。
粒子線には、「重粒子線」や「陽子線」がありますが、一般の放射線治療との違いについて
簡単に説明します。
エックス線、ガンマ線を一方向から照射すると、体表面から数センチの深さで最大の線量になり、
その後は深さとともに線量が減少していきます。
これに対して、陽子線や重粒子線は体表面付近の線量が小さく、粒子が停止する付近で最も線量が
大きくなるという特徴があります。粒子のスピードが速ければ深いところまで届き、スピードが
遅ければ浅いところで止まるという性質があります。
この性質を利用して、体の奥にある癌にだけ線量を集中させて癌を死滅させることができます。
これを粒子線治療といいます。


重粒子線治療って何?陽子線治療って何?

粒子線治療には、重粒子線と陽子線があるといいましたが、
重粒子線とはどのようなものをいうのでしょうか。
物質は皆「原子」から出来ていて、原子の中心に原子核があり、
その周りに電子がくっついています。重粒子とは、原子核や原子核をつくる粒子のことで
重粒子の多くは電子より千倍以上重いです。
この重粒子を高速に加速すると、物質を変化させたりエネルギーを与えたりできるようになります。
重粒子線のなかで、原子核(イオン)を加速したもののうち、原子番号が2より重いものは重イオン線と
呼ばれています。(日本では、重粒子線とは、重イオン線なかでも炭素イオン線のことを意味すると
考えて下さい。)
一方、陽子線は、水素(原子番号1)の原子核などの粒子を利用した治療法です。両者の違いは、
重粒子線の法が線量が3倍位大きくて、癌細胞に対する殺傷力が強いとされています。
具体的には、同じ物理線量で比べた場合、生物実験での治療効果は、陽子線の場合、エックス線の
約1.1倍。重粒子線は約3倍強いという結果が報告されているそうです。
ただ、実際に炭素イオン線治療を行う場合は、副作用が強くならないように物理線量をエックス線や
陽子線よりも減らす必要があるそうです。

現在、重粒子線の治療は、全国では放射線医学総合研究所(千葉市)、兵庫県立粒子線医療センター、
群馬大学大学院医学系研究科医学部の3カ所で実施されています。群馬大学は、2010年の3月から治療を
開始しましたからまだ始まったばかりです。

http://ma-trust.jp/

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